英語フレーズ
英語の例文42選 — 今週すぐ使えるものと、1文を10文に変える方法

単語は知っている。文法も勉強した。それでもカウンターの前や会議の席で、文が組み上がってくれません。そこで英語の例文を探しに行きます。辞書で、動画で、こういうリストで。そして書き写す。半年後、ノートには二百文たまっているのに、カウンターでも会議でも起きることはまったく同じです。
問題は文の数ではありません。文として覚えた例文は一文しか与えてくれず、型として保存した例文は何十文も与えてくれる、それだけのことです。この記事では、残す価値のある例文とページから一生出てこない例文を分ける条件、来週すぐ使える42文、そのひとつひとつを型に変える置き換え練習、集めた文がいざ口から出たときに不自然になる原因、そして最後に生身の相手に聞いてもらうところで終わる一週間の進め方を扱います。
単語を知っているだけでは足りない理由
話し出す前の一拍で、たいていこんなことが起きています。母語で考えをつくり、単語をひとつずつ訳し、それを英語の語順に並べ替える。この工程には三秒から五秒かかります。実際の会話が空けてくれる間は、一秒程度です。
流暢に話す人はこれを速くやっているのではありません。まったくやっていないのです。Let me get back to you on that は五つの単語から組み立てられているのではなく、ひとつの部品として取り出されています。例文の意義はここにあり、たいてい誤解されています。例文は英語についての情報ではありません。組み立てを省略させてくれる既製部品です。
つまり、集める価値がある文は次の二条件を満たすものだけです。
- 自分が実際に置かれる場面のものであること。 試験教材の文と、来週の火曜にあなたが言う文の重なりは、思ったより小さいものです。
- 変化させられる形で保存されていること。 Could I get this without onions? が「玉ねぎを抜いてもらう言い方」としてだけ保存されていたら、氷を抜いてほしくなった瞬間にまた一から組み立てることになります。
どちらかを外すと、紙の上では一瞬で分かるのに一度も口から出ない文だけがたまっていきます。単語そのものが本当に足りないなら日常の英単語から始めるのが順序ですが、中級者の多くは語彙はすでにあって、ボトルネックはこの組み立て時間のほうです。

残す価値のある例文の条件
例文はどれも同じではありません。ノートに一行割く価値があるものには、共通する短い条件リストがあります。
- 主語が自分であること。 The committee has decided to postpone the matter は完璧な文ですが、一生使いません。Can we push it to Friday? は今週使うかもしれません。
- 十語以内であること。 長い文はプレッシャーの中で言おうとすると途中で崩れます。短い文十個のほうが、長い文三個よりずっと広い範囲をカバーします。
- 可変の空所が見えること。 よい例文は、どこが固定でどこを入れ替えるのかをすぐ示してくれます。Could you ___ for me? のように。
- 語調が記録されていること。 友人向けか上司向けかは一緒に書いておかないと、いつか違う部屋で口から出ます。
- 場面が文と一緒に運ばれること。 「文+訳」ではなく「文+いつ使うか」で保存してください。文は場面をきっかけに浮かぶので、保存すべきは場面です。
捨てるべきものも同じくらい明確です。文法項目を見せるために作られた文(She has been living in London since 2015)、教科書の中でしか生きていない挨拶(How do you do?)、そして母語の表現を逐語訳してこしらえた文。最後のものが危険です。自分の筆跡で書かれた誤訳は、誰にも直されないまま何年も練習され続けるからです。
場面別・英語の例文42選
網羅性ではなく「すぐ使えるか」で選びました。全部覚えようとせず、自分が本当に遭遇する場面のものだけに印をつけてください。
挨拶と雑談
- How’s it going? — hi のあとにほぼ自動でつながる一言。
- What have you been up to? — しばらく会っていなかった相手に。
- Not much, just work. — 上の質問への定番の返し。
- How was your weekend? — どこの職場でも月曜の定番の切り出し。
- It’s been crazy busy lately. — 安全で、ほぼ誰にとっても本当で、会話を前に進めます。
- Long time no see. — 文法的には妙ですが、完全に標準的な言い方です。
- Same here. — 二語の同意。ほとんどどこにでもはまります。
- It was nice talking to you. — 唐突にならずに会話を終える言い方。
仕事と会議
- Let me get back to you on that. — 知らないと認めずに時間を稼げます。
- Could you walk me through it? — 全体を順を追って説明してもらう。
- Just to confirm, you mean ___, right? — 理解の確認と同時に一秒稼げます。
- I’m not sure I follow. — I don’t understand よりずっと柔らかく、ずっとよく使われます。
- That works for me. — 時間・案・提案への同意。
- Can we push it to Friday? — 締め切りを延ばしてもらう普通の言い方。
- I’ll take care of it. — 短く、頼もしく、話題を閉じます。
- Thanks for the heads-up. — 前もって知らせてくれてありがとう。
- Sorry, I dropped the ball on this. — ミスを認める言い方。長い謝罪よりプロらしく響きます。
- Let’s circle back to this next week. — 中止ではなく先送り。
電話とビデオ会議
- Can you hear me okay?
- I think you’re on mute. — このリストの中で、あなたが最も多く言うことになる一文。
- Sorry, you’re breaking up. — 接続が途切れている。
- Sorry, could you say that again?
- Let me share my screen.
- Could I put you on hold for a second?
- Sorry, I didn’t catch your name. — どんな自己紹介でもいちばん気まずい穴を埋めてくれます。
- I’ll send you the details by email. — 話すより書くべき話題からの上手な抜け方。
旅行・レストラン・買い物
- Could I get a table for two?
- I’ll have the same. — 考えうる最短の注文。
- Could I get this without onions?
- Could we get the bill, please? — アメリカでは the check。
- Do you take card?
- Is this seat taken?
- How long does it take to get there?
- Could you take a photo of us?
詰まったとき
- Sorry, I didn’t catch that. — ここでいちばん役に立つ一文。
- Could you speak a little slower? — 頼むのはタダで、しかも必ず効きます。
- How do you say ___ in English?
- What do you mean by ___?
- I’m not sure of the exact word, but it’s like ___. — そのあと説明する。説明するほうが、名詞を待つより勝ります。
- Let me think for a second. — 沈黙を一文に変えてくれます。
- Actually, let me rephrase that. — 文がこんがらがったときの仕切り直しの合図。
- Does that make sense? — 説明のあとに付けると、会話全体が安全になります。
半分も必要ありません。自分の一週間に合う十五文だけ選んで、次の節へ進んでください。実際の作業はそこにあります。

置き換え練習 — 1文を10文にする
ここが多くの学習法で飛ばされる部分であり、実際に効いている部分です。例文を固定の型と空所に分けると、一文が家族単位に増えます。
Could I get this without onions? を見てみます。
- 固定: Could I get this without ___?
- 空所: onions / ice / sugar / cheese / the sauce
これで、玉ねぎについての一文ではなく、「何かを抜いてほしい」あらゆる場面が手に入りました。同じ手はどこでも効きます。
- Let me get back to you on that. → Let me get back to you tomorrow / by Friday / after the meeting.
- Could you walk me through it? → Could you walk me through the process / the numbers / this part again?
- I’m not sure I follow. → I’m not sure I follow the last part.
- How long does it take to get there? → How long does it take to get to the airport / to finish this / to learn?
必ず声に出して、ひとつの型につき五回、毎回違う単語で。五回目あたりで意識が文全体から空所へ移ります。それこそが会話で必要な状態です。会話には単語をひとつ選ぶ時間はあっても、七語を組み立てる時間はありません。
ひとつ注意を。空所は見た目より狭いです。It’s been crazy busy lately の crazy を very に替えるのは自然ですが、terribly はだめです。確信のある空所だけを動かし、型の残りは凍らせておいてください。

集めた文が不自然に出てしまう理由
例文を何百も持っているのに話すほうが伸びない人は、たいてい同じいくつかの癖を共有しています。
- 辞書から文を取る。 辞書の例文は語義を示すために存在していて、人がどう話すかを見せるためではありません。場面がなく、話し言葉より書き言葉寄りで、項目によっては数十年前のものです。
- 意味は記録して、瞬間を記録しない。 「I’m not sure I follow = 分かりません」では会議で出てきません。「仕事で説明の筋を見失ったとき」なら出てきます。
- 語調を無視する。 Wanna grab a coffee? と Would you like to get a coffee? は同じ意味で、属する部屋が違います。余白に「友人」「仕事」と二文字書くだけで永久に解決します。
- 母語から出発する。 英語に対応表現がないものは、ぴったりの単語を探すほど悪化します。場面のほうを描写してください。「それはちょっと自分には重い」という意味なら that’s a bit too much for me で足りますし、辞書はこれを渡してくれません。
- 集めすぎる。 二百文のノートは二度と開かれません。十文のリストは毎日読まれます。
崩れているのが語彙ではなく語順や時制なら、文に戻る前に英文法の基礎をひと通りさらうほうが、最初から壊れた型を何か月も練習するより早く済みます。
10文のための一週間の進め方
よくある失敗は量を増やすことです。逆に行きましょう。週に十文で十分で、一年で五百文になります。普通の会話に必要な量を超えています。
- 月曜 — 選ぶ。 今週実際に必要になりそうな十文を、このリストか見ているドラマから。それぞれ三行で書きます。場面 / 文 / 自分版。
- 火・水 — 置き換える。 それぞれの空所を見つけ、五つの変形を声に出す。一日十分で足ります。
- 木曜 — シャッフルする。 場面だけを見て英語を出します。三秒を超えるものはまだ自分のものではないので、印をつけます。
- 金曜 — 書いて使う。 十文のうち三つを、メッセージ、日記、自分あてのメモに。英語日記はこの段階に特によく合います。
- 週末 — 人に向けて使う。 ここを飛ばすと、前の四日間は価値が半分しか残りません。
翌週の月曜には、三秒以内に出てきた文をすべて消して新しい文に入れ替えます。リストは永遠に十項目のままで、消えた文はノートではなく口の中に残ります。
最後の一歩 — 誰かに向けて言う
どれだけ整理されていても、最終試験は同じです。相手が想定外のことを言い、用意した文がぴったりは合わず、それでも使わなければならない。ひとりの練習ではここは絶対に鍛えられません。ひとりのときは場面を選ぶのが自分だからです。
実際に使うと三つが一度に確認できます。文が自然か、語調がその場に合っているか、そして型から自分で作ったバージョンが本当に英語になっているか。三つ目はネイティブなしには見えません。Could I get this without onions? は完璧ですが、同じ型から作った Could I get this without spicy? はだめです。その空所に形容詞は入らないからです。それを口に出した日に、誰かが教えてくれる必要があります。
CoffeeTalk は短い会話でネイティブスピーカーとつないでくれますが、ここでは短いことが利点です。今週の十文を意識的に混ぜ込み、最後に“did any of that sound unnatural?”と聞いてみてください。たいてい一つか二つ直してもらえますし、その二つは、あなたがこれから集めたはずの五十文より価値があります。トピックを日常や仕事に合わせておくと、準備した場面が実際に出てくる確率が上がります。
目的はノートを埋めることではありませんでした。毎週いくつかの文が、組み立てられるのをやめて取り出されるようになることです。材料がもっとほしければ毎日使う英語の文が自然な次のリストで、個々の文がそろったあとに会話全体を持たせる方法は英会話の勉強法で扱っています。

FAQ
英語の例文は一日に何文覚えればいいですか?
週に十文で十分です。一日二十文では、間違った瞬間に出てくる半端な記憶が二十個できるだけです。置き換え練習をして実際に人に向けて使った十文は残ります。一年で五百文になり、普通の会話の大部分をカバーできます。
辞書の例文はスピーキング練習に向いていますか?
あまり向いていません。辞書の例文は語の意味を示すために作られているので場面を持たず、話し言葉より書き言葉寄りで、数十年前のものもあります。ドラマ、動画、ポッドキャスト、実際のメールから取り、誰が誰に言ったのかを一緒に記録してください。
覚えたのに会話で出てきません。なぜですか?
意味は保存されて、瞬間が保存されていないからです。文は場面によって引き出されるので、保存すべきは場面です。「I'm not sure I follow = 分かりません」ではなく「仕事で説明の筋を見失ったとき」と書きます。また、一度も声に出したことのない文もほとんど出てきません。
置き換え練習とは何ですか?
例文を固定の型と可変の空所に分け、空所の単語を毎回変えながら五つの版を声に出す練習です。Could I get this without ___? を onions、ice、sugar、cheese と回します。意識が文全体ではなく空所に向くようになれば、組み立て時間は消えます。
母語の表現を英語に訳してもいいですか?
最後の手段としてだけ、しかも逐語訳はやめてください。英語に対応表現がないものは、ぴったりの単語を探すほど悪くなります。やさしい英語で場面のほうを説明しましょう。通じる簡単な一文は、存在しない完璧な一語に必ず勝ちます。